お手入れには大きく分けて
■ご利用前のお手入れ
■ご利用しながらのお手入れ
があります。
]]>ご質問の中で多いのが、「使う前に水洗いは必要ですか?」というものです。
結論から言いますと事前のお洗濯はしていただくことをお勧めします。理由は現在ではほとんど国産工場では存在しませんが、「ホルマリン」という物質がいろいろなウェアについていることがあり、これが呼吸困難を引き落とすことがあるのです。ホルマリンは水洗いで落ちますので念には念を入れて、ということと工場の中はキレイにしているといってもおうちの中に比べれば様々な汚れが存在していますので、清潔にするうえでも洗っていただいた方がよいかと思います。
水でないといけないか?というご質問も多いのですが、これはどちらでも構いません(熱いお湯は生地を傷めますので除きますが)。洗剤も赤ちゃん用のものであれば刺激が少ないので、繊維の中の汚れを取るという意味でもほんの少し足していただいた方がよりきれいになると思います。
■ご利用しながらのお手入れ
生まれて毎日お使いになるようになると当然汚れが付きますのでお洗濯が忙しくなります。そこで質問が多くなるのが「洗剤を使ってはダメ?」「家族のお洗濯ものとは別に洗うの?」という疑問ですが、程度次第ですので、できればということで心掛けていただけばいいでしょう。
洗剤の利用に注意が必要なのは大人用のものですと白くしたりついた汚れの成分を落とすことが主で、赤ちゃんの汚れとちょっと種類が違うことがあります。それと、成分の中に刺激の強いものや柔らかい生地を傷めてしまうものが入っていることもあるので別々にしていただく方がよりいいように思います。洗剤については赤ちゃん用の衣類用に作られたものが出ていますので、そちらを選ばれることをお勧めします。
■ガーゼについて
ガーゼはもともと生地が柔らかく傷みやすいことと、育児工房の知多木綿ガーゼは特に柔らかい織り方をしている構造上、洗濯機に入れてしまうとほつれが多く使えなくなる可能性があります。以前織物工場の社長さんに「俺たちはガーゼで洗剤を使って洗ったことはない」といわれたことがありますが、それだけ汚れが普通の丈夫な生地に比べると落ちやすいということらしいので、洗面器に水やぬるま湯を張ってそこに洗剤を少しだけ入れて手ですすいでいただくことをお勧めします。5分程度でも変わると思いますので手の方が安心ですね。
]]>「ちゅうはだぎ」と呼ぶこのアイテムは、もともと短肌着を改良したものです。短肌着との大きな違いは次の2点です。
■丈を約8cm長く
丈をほんの少し長くすることで成長とともに目立ってくるお尻のところが捲れあがって背中が出てしまうことがある程度防げます。
■前を留めるひもやスナップボタンを1か所から2か所へ
2か所にすることで前のうちあわせをはだけにくくして赤ちゃんのおなかを守ります。
もともと短肌着は長肌着やコンビ肌着の下の汗取り用として重ね着していただく想定でシンプルに設計されていると考えられますが、現代のお部屋の中ではむしろ1枚で過ごした方がいいことが多いと思います。育児工房では2枚ではなく中肌着1枚で過ごしていただくことをお勧めしています(もちろん、寒いときはコンビ肌着と重ね着していただくのは構いません)。なので、中肌着では一枚でアウター感覚になるようプリントやカラーのバリエーションを増やして、着替えることが楽しくなるようラインナップを増やしています。
『ガーゼケット』
赤ちゃんに便利なガーゼ生地を使った正方形のアイテムです。お風呂上りに体をふくタオルとして、お昼寝の時の肌掛けとして、お出かけの時にはおむつ替えの下敷きとしてなど様々なシーンで活躍します。
ガーゼ生地が比較的水分を吸収しやすいので柔らかい赤ちゃんの肌にそっと当てていただくとこすらずにお風呂の水分や汗を吸い取ってくれます。また、空いているときや大きくなって「卒業」した後もママのひざ掛けとして活躍します。
『プチドレス』
元々はシンプルで使いやすいドレスとして開発された育児工房のオリジナルアイテムです。お出かけ用で一般的なツーウェイドレスに比べてプリントやカラーの組み合わせなどシンプルでかわいらしいデザインにしており、気軽に楽しんでいただけるドレスです。
また、肌着で一般的なフラットな縫い目を使うことで、温かい季節では肌着なしでも使えるので、着替えの手間が減るとともにお洗濯も少なくなります。
冬は厚手のタイプで重ね着となりますが、毎日の着替えが楽しくなるウェアです。
育児工房ではこのほかにも様々な工夫を各アイテムで取り組んでいますので、ぜひお試しになってください。
]]>よくある質問の1つですが、「出産準備の際に肌着は何枚必要か」というテーマがあります。
結論から言いますと、「それぞれの方の事情によって若干の違いがありますので一概に何枚ということは決められない」というのが間違いのない答えです。新しくママになる方のそれぞれの事情を聞き取りしながらおすすめしていく、というのが従来の出産準備品の接客販売の目的であり、それゆえ店頭でご相談の上ご購入アイテムを決めていくのが一番間違いがないのですが、以前と比べて時代が忙しくなったこともあり、じっくりと時間をとって相談。。。というのが難しくなっているように思います。
結論を言いますと、標準的な枚数として基準になるのは5枚くらいではないかと思います。なのでこれを基準に検討いただくとよいかと思います(絶対に5枚購入する必要がある、という意味ではありません)。
なぜ5枚を標準に考えるかといいますと、肌着ですから当然汚れたら洗わなければいけないので、その間裸でいるわけにはいきませんので着替えが必要になります。
→これで2枚
そして2枚ですと、着替えたら即洗って乾かさなければ使えませんから、この場合は少なくとも毎晩寝る前に洗濯機を回して自動で乾燥、ということが最低限必要になりますね。
でも、赤ちゃんの場合、大人と違って肌着の着替えは一日1回でいいというのはあまり考えられません。
赤ちゃんは体調が不安定な時期でもありますので、突然吐いたりとか何らかの理由で予想しない形で汚してしまうことがあります。そうしますとすぐ着替えが必要になります。その着替えが必要なタイミングがもしもう1枚をお洗濯~乾燥中だったら、着替えができない、ということになりますので、どれだけお洗濯を頑張れるママでも、2枚はかなり不安が残ります。
→これで3枚
ということで最低3枚はどのような方でもそろえていただくのが必要、ということにはなります。
でも。。。これは『順調に進んだ場合は』という前提のお話です。
3枚の場合、常に予備が1枚あるという状態を維持するには「着替えたらすぐお洗濯」ということが必要になりますので、一日に2回以上お洗濯が必要になるときも少なからず出てきます。そうするとお洗濯に追われてしまうのでお洗濯が2~3枚になってからでも十分間に合うという意味で5枚くらいが安心なのでは、ということでこれを基準にご自身の生活を予想していただいて判断していただければと思います。これが1週間くらいでしたら気合で乗りきる、ということも可能かもしれませんが、少なくとも半年~1年はこのような状態ということですので、あまりぎりぎりにされない方が精神的にもゆったりと赤ちゃんと過ごせるのでは。と思います。これが私たちが5枚程度を基準に、という理由です。
現代のママは以前より忙しくなっていると言われています。
それはお仕事をする方が増えた、ということだけではなく日常そのものが忙しくなっているということなのですが、それだけ
お仕事をしていたり(オフィスに出勤する方ばかりではなく在宅のお仕事の方を含めて)、そうでなくても一日があっという間に過ぎてしまいます。無駄なものを買わないように、というのも大切ですが少し枚数に余裕があると赤ちゃんと向き合う時間が増えて、楽しみも広がります。また、無地のものばかりではなく、色や柄のモデルも最近では増えていますので、いろいろなものを着せてあげるという楽しさをママも一緒に楽しんでいただいてはいかがでしょうか。
■予算
相手先とのご関係にもよりますがので一概には言えませんが、おおむね次のような目安で判断されるといいのではないかと思います。
[~3000円]
一般的なお付き合い程度のお友達や職場の同僚の方へそれぞれで贈る場合にお勧めです。この金額ですと相手の方もお返しを考えなくていいので、とりあえずお祝いの気持ちを伝えたい、ということでしたらいいかと思います。
また、ちょっと足りないかも。。と不安になるようでしたらお菓子やささやかなお祝い金などを併せていただく際にもお選びになる金額です。
[5000円前後]
一般的な「ギフト」のランクに入りますので、親しいお友達やお世話になっている先輩などに普段のお礼の気持ちを込めて贈られる場合に向いています。
[8000円~10000円前後]
ある程度まとまった額になりますので、ご兄弟やご親戚へのお祝いや職場の皆さんでお祝いを贈る、といった場合に向いています。
1万円以上の場合は、どちらかといいますとかなり近い関係(親御さんからの出産祝いなど)の方へのプレゼントが多いかと思います。
]]>育児工房の代表的な素材の1つが「知多木綿ガーゼ」です。
ガーゼだったらどこにでもある。。そんな風に言われることが多いのですが、実は育児工房が使っている知多木綿ガーゼは一般で流通しているガーゼ生地とはちょっとだけ違うのです。
育児工房の会社がある愛知県半田市はその昔綿織物の生産が盛んな国内有数の産地でした。ピークの時工場の規模で見ると平均織機所有台数が全国平均の7~8倍はあったかもと織物組合の理事長さんに聞いたことがあります。織機、つまり織物を生産する機械の台数が多いということはすなわち1社あたりの工場の規模が大きいということ。さらに平均値で7~8倍ということは、中には小さな工場もありますから大手の工場は全国有数の大工場だったと思われます。ちなみに比較的最近のデータでもこの値は2倍くらいになっていると関係者の方から聞きましたので大きな工場がやめていった現在でもまだ比較的大きな工場が多いことがうかがえます
]]>吊天竺は吊編み機という古い機械を使って生産される生地で、ゆっくりとスピードで機械が動いているため、現代の機械と比べると同じ1mの生地を作るのに10~15倍程度の時間がかかります。
]]>一見生産性が低いようにも見えますが、ゆっくり丁寧に出来上がった生地は独特の柔らかさとやさしい肌触りが生まれます。また、伸縮性に富んでいて赤ちゃんの体を優しく包み込むため、肌にぴったりとくっついて赤ちゃんの体温調節や汗を吸い取って外に放出する手助けをします。だからいつでも「きもちいい。」ウェアとなります。
吊天竺はなぜ「きもちいい。」のか。それは「ゆっくり」に理由があると思われます。生地の原料となる糸は細かい繊維の集まりなのですが、高速で機械の中を通ると所々で引っ掛かりやすく、生地に変わっていく過程で「やせて」いきます。また、高速回転に耐えるよう糸のテンションを強くして伸びきってしまうため、伸縮の余裕がない状態になってしまうのかも。。。と思います。
実は吊天竺を使ったウェアは縫製工場にとっても難しいようです。
裁断した生地の角が丸まってしまいやすかったり、ミシンをかける途中で少し力が入ると伸びて目が崩れてしまったり。。。工場の社長さんと以前お話ししたとき、初めて来たときはなかなかうまく縫えなくて最後は「この世に縫えない生地があるわけがない」という執念で克服したんだとお聞きしました。
その時にお話が出た中に1つヒントがありました。
「新しい縫い手のスタッフが入ったときに自分の最初の仕事は、その人が上げたミシンのスピードをタイミングを見計らって"最低速"
に落とすことなんだ」
つまり、難しい生地だけどゆっくり丁寧に作業をすればいいものができる。スピードを上げて欲張ってたくさん仕上げようとするとうまくいかない。
知多木綿ガーゼの生産も同じですが、「ゆっくり」にすることでできなかったことが誰でもできるようになり、やさしいウェアができるというのがコツなのかもしれません。